人は誰でも、ネガティヴなことのほうを思考しやすいようになっているのだそうです。
良いことが自分に起こっても、数多くのネガティヴな思考に紛れて、それらの良い出来事の感情を忘れてしまっては、すごくもったいないと思いませんか?
そこで私は、自分に起こった良い出来事を書きためて読み返すことを提案したいと思います。
良い出来事は、見返すことができるように書き残そう
良いことを書残して、後で見返すことは、自分自身にとってプラスの効果があると私は思います。
具体的にどんな効果があるのかあげてみます。
良いことを読み返している間にポジティブワードで思考が埋められる
人間は、無意識に生活していると、ネガティヴな言葉や出来事に吸い寄せられていくようにできています。
ワイドショーやニュース番組は、人間がネガティヴな情報に吸い寄せられていくという性質を利用して、視聴率を上げるように工夫しているのです。
その結果、ゴシップやら事故やら、他人の不幸を強調した演出の番組ばかりを見せられることになります。
正直、これは良くないです。
ネガティヴ思考へ傾きやすい脳を、調整してあげたいところです。
それには、ある程度の時間、頭の中をポジティブワードだけで満たす必要があります。
しかし、日常生活の中で、ポジティブワードだけを使って行動するというのは、できればとても面白いチャレンジですが、なかなかできないことです。
そんな時、用意しておくと役に立つのが、良いことがあったことを書き残したノートです。
スマホやパソコンにテキストファイルとして残しておいてもいいでしょう。
自分に起きた良い出来事
その時、
- どんなに嬉しかったか
- どんなに楽しかったか
- 達成感
- 充実感
- その時の景色
- その時の匂いや空気感
- その時の音
などを思い出せるように記録しましょう。
これらは、「良い出来事の記憶」ですから、おそらくポジティブワードで満たされている事でしょう。
「良いこと」があったその度に、書き残していけば、いつか50、60と増えて、
いつしか100くらいにはなるかもしれません。
書きためた「良いこと」を読んでいくと、かなりの時間がかかります。
それが全てポジティブワードで満たされているのです。
ポジティブワードだけではありません。
「良いこと」の記憶の中には「癒し」や「安心」「かわいい」「気持ちがいい」などのリラックスワードもたくさん含まれています。
これで、自分の頭を満たす準備完了です。
書きためた「良い出来事」を噛みしめる
今度は、書きためた「良い出来事」を、噛み締めながら、もう一度体験するかのごとく読み返して行きます。
ネガティヴ思考が全く入り込まない時間を作るのが目的です。
一種の瞑想にも似た行為になります。
良いことを読み返しながら笑顔を作ってみる
良い出来事を読み返して、エガティブ思考を消し去る時間を作り、その効果をさらに高めるために、良い表情をプラスしましょう。
良い出来事には、良い表情がつきものです。
楽しかった出来事を読み返した時にはきっと楽しい表情になっていると思います。
表情が伴わないくらいの出来事でも、割り増しで表情をプラスしてみましょう。
「笑うから楽しくなる」は、本当
環境や精神状態で、心は変わります。
「笑うから楽しくなる」は本当です。
ドキドキした時に一緒にいた人を好きだと思ってしまう、プラシーボ効果も同じようなものです。
このことから、楽しかったかことは楽しい表情で、それ程でもなくても、とても楽しい表情で読めば、「あれは本当に良かったなぁ」と、記憶に刻まれ直します。
意外と人は無意識に遠い記憶をそうやって書き換えしています。
それをプラスに作用させていくのです。
良いことを言語化することで無意識を意識化する
自立神経は自分では制御できないものなのですが、自立神経を自分でコントロールできる数少ない方法が、呼吸を整えることです。
人は普段、無意識に呼吸をしていますが、自立神経が乱れて呼吸が浅くなったり、早まったりしてしまいます。
これを逆に、意識的に呼吸をすることによって乱れた精神状態を落ち着かせることが、できるのです。
ゆっくりと深呼吸をしたりすると冷静さを取り戻せるというアレです。
良いことを言語化することも、なんとなく無意識の記憶になってしまったポジティブな感覚を意識上にもう一度のせることになります。
ポジティブな気分や、幸せな気分になるために、過去の良い出来事を再利用するのです。
これは、決して現実逃避ではありません。
脳内のストレスホルモンを減らすことと、マイナス思考回路を使わないことが目的です。
良いことが起こりそうな予感を感じよう
良いことが起こる度に書き残し、何度も読み返して感じ直していると、心地よい気分になった時のシチュエーションを無意識に記憶していきます。
すると、普段の生活の中で、良いことが起きる「予感」を感じる臭覚が高まるのではないでしょうか。
「あ、この感じだ!」
という、楽しさ嬉しさなどの「良いこと」を予感しやすくなると私は思うのです。
決して現実逃避ではないのです。
未来の幸福への臭覚を高めるために、過去の「良いこと」を最大限に利用しない手はありません。
良いことは嘘でも構わない
書きためる良いことは、別に自分に起こったことでなくても構いません。
素晴らしい映画を見た時の感動でも構いませんし、子供や孫の成長していく過程を書き出して思い浮かべてもいいでしょう。
過去の良い感覚は未来のためにも役に立つ
過去に起こった良い出来事を何度も見返して、深く深く感じる習慣をつけていると、読み返さなくても、その楽しさや幸福感をパッと出せるようになってくるでしょう。
そうなったらこっちのものです!
未来の目標に過去の感情を利用する
ここからの話はおまけのようなものですが、
過去の出来事で会得した、ポジティブな感情をすぐに取り出せるようになったら、その感情を未来の目標を思い浮かべる時に一緒にペタッと貼りつけるのです。
過去に本当に起きた出来事によって得られた、素晴らしい感情、楽しかった、嬉しかったなどなど。
現実にあったことなのだからリアリティーは100%です。
その感情を、未来の目標や、なりたい自分に貼りつけるのです。
目標にリアリティーがプラスされます。
赤面症の克服に過去の感情を利用するとしたら
もし、顔が赤くなるのを抑えるために、過去の良い出来事の感情を利用できるとしたら、どんなに感情でしょうか?
- クラス中を大爆笑させて楽しかった。
- なぜか、ある時期だけ異常にモテた。
ん〜思いつかない。
赤面症は、ネガティヴなものではないと私は思っているからでしょうか。
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まとめ
- 人は無意識にネガティヴに考えやすい。
- 意識的にポジティブ言語だけの時間を作ろう。
- 良いことの思い出を書き残そう。
- 良いことを心から感じよう。
- 良いことで得られた感情をすぐに取り出せるようになろう。
- 良いことの感情を未来の自分に利用しよう。
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