エレベーターが開いた時、それほど親しくない異性が一人で乗っている。
またはその逆。
相手がエレベーターに後から乗ってきて二人きりに。
挨拶から先の沈黙…。
気まずいけれど、言葉が出てこない。
どうしたらいい?
エレベーター内で二人きり、沈黙してしまったらもう話せない
赤面症で悩んでいるあなたは、『エレベーターで異性と二人っきりの数十秒』というのが苦手ではありませんか?
その異性が、あなたが普段、密かに気になっている相手だったり、年齢的に自分の恋愛対象範囲だったりすると、なぜか緊張して真っ赤になってしまって、会話もすることが出来ず、エレベーターのドアが開くまでの数十秒の沈黙に汗びっしょりに。
そんなは経験はありませんか?
永久に報われないパターン
エレベーターで二人きりが辛い間柄というのは、要するに普段あまりコミュニケーションが取れていない、少し遠い関係の人という事になります。
よく顔を会わせるけれど普段は軽く挨拶ぐらいしかする機会のない人など。
それでいて、なんだかその人が気になっていたりすると、「エレベーター二人きり」なんて機会は、普通の人ならば、「親しくなるチャンス」と肯定的に捉える訳です。
しかし、赤面で悩んでいる人間からすれば、そんな機会に出くわしたら、首筋から湯気が出ているのを見られてしまうんじゃないかと、もう恐怖と緊張に打ち震える訳です。
しまいには同じエレベーターで二人きりになるのが嫌で、終始、階段を使ったりという結果に。
沈黙が辛いのに、それをやぶる一言がなかなか出てこない
エレベーターに限らず、そんなに親しくないヒトと二人きりになって、コミュニケーションがないのは気まずいですよね。
それで、自分は変なヒトと思われたくなくて、何か言葉を交わそうと思うのだけれど、赤面してしまって、喉元まで出かかった言葉が上手く発せられない。
そしてまた自暴自棄になってしまい、一人になった時ににフーッとため息をつく。
私も何度も経験しました。
しかし、今では吹っ切れました。
あなたは相手のことが好きなのです
エレベーターで二人きりになった時、なんでこんなに赤くなったりドキドキしたりするのだろう。
その答えは、あなたがその人のことが好きだからです。
え、そんな自覚はないとあなたは言うかもしれません。
しかし、なんで赤くなったり汗をかいたりするのでしょう?
それは、あなたがトキメキを感じているからです。
リルビット恋なのですよ。
そんな、トキメキと、普通に振る舞おうとする心がケンカをしている状態です。
普段の自分とはかけ離れた状態になっているのです。
二人きりのエレベーターの沈黙でアタフタする理由
二人きりのエレベーター内で、相手に対してアタフタするには、実はあなたがその相手にトキメキを感じているからだと言いました。
なぜ、そんなことが言えるかといえば、
随分遠い昔のところから話すなって?
ちょっと聞いてください。
人間が子孫を残すための行動を起こすには、他の動物たちよりも進化した、人間だけが持っている「理性」というものが時として邪魔になるのです。
生殖活動をするために「理性」の働きを下げる必要があります。
(ここで言う理性とは脳の前頭葉で構築される思考力と言い換えてもいいでしょう。)
理性を麻痺させる作用を持つのがズバリ「恋」なのです。
その関連作用がトキメキです。
私たちも動物なのです。
そんなこんなでトキメキが理性を麻痺させにかかるので、いつもの自分じゃなくなる。
結果的に自律神経のバランスが崩れ、顔が赤くなったり、心拍が早くなったり、汗がをかいたりといったことが起こるわけです。
こんなことを、パッとその時に思い出し、頭で唱えられたら、それだけでも少しは落ち着けます。
しかし、トキメいちゃってるわけだから、冷静なフリするのは難しいと思います。
二人きりの沈黙の気まずさは相手も同じ
あなたは何度もそんな気まずい経験をしていると思いますが、でも待ってください。
考えてみれば、そのエレベーターに乗っている相手も、こちらが話しかけなければ、話しかけてこない事が多くないですか?
エレベーター二人きりの沈黙は、相手も気まずい、自分も気まずい。
心理的な距離はイーブンなのです。(中には、あなたのことなど全く意識の中にない人もいますが)
相手は、「なんだこのヒト?全然話しかけてこない。気持ち悪いヒトだ」なんて思っていないはずです。
そんな事思っていたら、ちょっと偉そうすぎるじゃないですか。
たぶんあなたに対して、なんとも思ってない。
それか、あなたを意識している人は、警戒せざるおえません。密閉空間なのですから。(背中側の自分が見えない位置に立たれると女性は凄く警戒するようです。 )
「会話する話題もなくてなんだかなぁ」と思いながらエレベーターの階数を見つめているんじゃないでしょうか。
「この人は私の事を意識しているけど緊張して話しかけてこれないのね」なんて相手が思っていると、あなたが勝手に思っているだけです。
あなたが男性なら、沈黙のままにしていればいい
あなたが男性なら、沈黙の空気がツラいからといっても、頑張って話しかけるのはやめたほうがいいでしょう。
閉鎖された空間で、話したことのない男、しかもトキメキ作用によって理性制御装置(前頭葉)の能力が下がっている状態の男に話しかけられたら恐怖です。
相手がエレベーターに乗ってきた時か、自分が乗り込む時に、挨拶するだけで充分です。
別れ際は軽く会釈でOK。
沈黙が気まずいという考えを捨てましょう。
ごく普通のマニュアルどおりの対応を心がける
相手に対して、自分が正常でなくなる理由がある程度、自覚したとして、そのぎこちないオーラを出しすぎるのもよくありませんよね。
そこで、ある程度の「普通対応マニュアル」を作りましょう。
例)
自分が階数ボタンの前に立っていれば、
「何階ですか?」
ノーマルな相手なら「○階お願いします。」
となりますが、相手のパターンは色々。
あなたに好印象を持っている人なら、何か話しかけてくることもあるでしょう。
返事もなく、自分で階数のボタンを押しに指を出してくる人も。
その時は、ちょっとだけ下がって軽く頭を下げ沈黙を守る。
立場が逆で、相手があなたの降りる階を聞いてこない場合は、
「失礼します。」と言って、気持ち悪がられないように自分の降りる階のボタンを押して、ゆっくりとはなれる。
などなど。
流れに逆らうことなかれ。無意識の自分を出せる時が必ずある
というワケで、私は『沈黙』に無理に逆らわないで流れに任せることをおすすめします。
緊急の時など、仕事上、どうしてもコミュニケーションとらなければいけない時の方が、無意識でノーマルなあなたの本質が相手に伝わるのですから、その時が必ず訪れると信じましょう。
無理して会話上手になる必要はありません。
そうはいっても、何かの拍子に「今日は気分が晴れやかだし、さっきまで同じ作業をしていて、話題もあるぞ」という時が訪れたら、あなたは赤面せずに自然に会話ができるはずなのです。
そんな気分の時って何かのきっかけで、ふいに訪れるものです。気長に毎日を過ごしていきましょう。
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