会話のキャッチボールで、やらないほうがいいこと

会話のキャッチボールを上手にできると、初対面の人ともコミュニケーションが円滑になり、ビジネスの席でも、接待の席でもなにかとメリットがありますよね。

ビジネスでなくとも、普段、身の回りにいる人たちとの関係も、会話のキャッチボールのコツを少し身につけるだけで楽しく場を持たせることができます。

 

しかし、そんな会話のテクニックを持っている人は、そうはいません。

 

誰もが、会話のキャッチボールの間に、逸れた返球や暴投をかましています。

あまりにも、投げ返すボールのコントロールが悪いと、やっぱり会話が楽しくなくなってしまいます。

「あの人とは話が合わないなぁ」なんて、

あなた自身が嫌われてしまうかもしれません。

そんなことには出来ればなりたくないものです。

 

そこで、私からの提案です。

会話のキャッチボールで、やらないほうがいいことをあげてみました。

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相手の出した話題をすぐに否定しないほうがいい

自分の考えに自信を持っている人や、自分の得意分野の話題だったりするとやってしまいがちなのが、

相手の切り出した話題を、冒頭から「それは違うよ…」という感じで否定してしまうことです。

私もたまにやってしまいます。

相手の言ってきたことが、ちょっと違うなと感じても、そこはまずぐっと飲み込んで、その人の心情をまずキャッチ!

君が投げてきたボールは、こんなボールなんだね。

と、ボールの球種や材質を確認してみましょう。

相手の話のネタで、こちらがお株を奪うほど話してしまう

相手が話をしてきたら、そのボールがこちらに届く前に、同じボールを相手に向かって1球も2球も3球も投げつけてしまってはいけません。

相手が、この話題は、もういいやってことになってしまいます。

 

こんな場面に居合わせたことがあります。

 

掃除婦A子さん:
「あたしンちで、猫飼っててね〜」
(聞いて聞いて〜)

社員Bさん:
「ウチでも飼ってますよ、ウチの猫はね◯✖️△◻︎◇で◯✖️△◻︎◇で◯✖️△◻︎◇ ◯✖️△◻︎◇〜〜◯✖️△◻︎◇で◯✖️△◻︎◇で◯✖️△◻︎◇ ◯✖️△◻︎◇」(マシンガントーク!)

掃除婦A子さん:
「あー、…。」
(もう、いいいです…)

社員Bさんは、掃除婦B子さんの口からでた「猫」というワードにピピンと反応してしまい、自分の頭の中が愛猫のことでいっぱいになってしまったようです。

相手の話も聞かず、自分の愛猫の話をまくし立ててしまいました。

多分、掃除婦A子さんは、自分のウチの猫の話を聞いてもらって気持ちよくなりたかったようなのですが、

ダメだこりゃ…と言った感じで自分の猫の話はしませんでした。

触れて欲しくない話題に突っ込んでいかないほうがいい

会話中に、偶然出た話題に、相手がのってこないことに気がついたら、さりげなく話題を変えましょう。

自分の投げたボール、又は投げ返したボールが、相手にとってはキャッチしたくないボールの時もあります。

自分の感情でばかり話していると、相手がしたくないような話題を長々としてしまう。なんてことをやってしまいます。

嫌われるかもしれませんし、ケンカになるかもしれません。

そのためには、相手のリアクションにも気をつけいなければなりません。

 

私の失敗体験

会社の同僚とサッカーの話を楽しくしていた時、ある選手の噂の話題になった時、私はなんのてらいもなく、

「でも、スポーツ新聞ってあてにならないからな〜」と、

口をついて出てしまった時。

楽しく会話していた同僚の表情が曇ったのが分かりました。

その後、ちょっと私に対する発言に棘がで始めたのが分かりました。

彼はスポーツ新聞をこよなく愛する男だったのです。

毎週、サッカー雑誌を買って購読していた私におごりがあって、スポーツ新聞というものをdisってしまったのが、会話を台無しにしてしまった原因でした。

相手の話題に被せて自分の話で終わらせないほうがいい

負けず嫌いで、楽しい会話でも相手をマウントしないと気が済まない人がいます。

本人は気がついていないのかもしれません。

あなたは大丈夫ですか?

本当に無意識に被せちゃうってことあります。

相手が、「こんな凄い出来事」として切り出してきた話題に、平然と「それより凄い出来事」を被せてこられたら、そんな会話のキャッチボール、楽しくはありません。

私は釣りが好きなのですが、仕事場に、いっしょにいる人で、本人は釣りはしないが、知り合いに釣りのプロがいる方がいます。

私が釣りの話題を出すと、毎回その方の知人のプロの話を被せられて、私が「そうなんですか〜」と聞く側になって終わるのがパターンになってしまう。

「〇〇さん(プロ)はこうだった、ああだった」

釣りが趣味でもない人に、釣りの話でマウントポジション取られて、

なんかつまんないな〜で終わる私。

会話のキャッチボールって難しいですね。

どちらが詳しいかで競争しないほうがいい

負けず嫌いって、会話のキャッチボールには不向きかもしれません。

会話の進め方には、その人の性格が反映されます。

これは、どうしようもないことですよね。

会話している本人はどう思っているか分かりませんが、ちょっと離れて第三者として聞いていて、ツラくなるのが、

会話している二人の「俺のほうが知ってる!」の張り合いです。

雑談が知識の投げ合いだけで、相手の気持ちや感情のキャッチボールになっていない。

どちらかといえば

「会話の雪合戦」。

 

私の視野の先の方のデスクにいるお二人。

いつも、知識のボクシングをしています。会話のキャッチボールではありません。

二人の関係は、

上司のほうが歳が下で、部下のほうが物知り。

という関係なのですが、

二人が雑談になると、年下の上司のほうが負けず嫌いで、博学な部下の話題に、少ない知識で上回ろうと頑張ります。

聞いていると、明らかに年下の上司のほうが知識が少ないのですが、

声の大きさや、同じことを3回くらい言う事で博学の部下に対抗します。

 

物知りの部下の頭の後ろから、

「やれやれ…。」という吹き出しが見えます。

 

部下の男性は、自分が正しいと思いながら上司を立たせて話題は収束。

そして次の話題に…。

相手の出した話題に断定的な返答をすぐに返さない

相手がなぜその話題を出したか。を上手く見極めることができたら会話のキャッチボールはスムーズになります。

相手は、その話題について、次のその次まで話す予定でいるはずです。

そこでやらないほうがいいのは、

すぐに自分の感情を言葉にして投げ返すことです。

  • 「私はそれは嫌いだな」
  • 「おれは苦手なんだ」
  • 「だからダメなんだよ」
もし、あなたの返答が、相手の考えを完全に否定する物だったら、その人が聞いて欲しかった(賛同して欲しかった)次の行、その次の行がぽしゃってしまいます。

私、鈍感なもので時々やってしまいます。

前述のスポーツ新聞disりの時も失敗しました。

 

過去にこんな失敗も

「今度、A田さん(男)とB本さん、結婚するよね、…A田さんってB本さんと結婚するために離婚したんだって。」

そんな話をされて、何も考えずその時の感情だけで、

「オレは、そういうのは嫌いだな。」

と、口を突いて出てしまいました。

その話を振ってきた女性が離婚経験のある人だと言うことを知っていながら…。

「え〜、どうして?」

私は、理由を言うと、相手を傷つけてしまいそうで、その先を話せませんでした。

相手の気持ちを察しながら会話する。

あなたにはできますか?

会話のキャッチボールに失敗したら

せっかくの会話で自分がキャッチミスや暴投をしてしまうことは誰にでもあります。

「あ、相手は本当はもっと訴えたいことがあったんだ!」とフワッと後から気づくことがあります。

その時は、無意識を装い話を少し戻して、こちらからさりげなく、相手が言いたかったことを促すのがいいかと私は思います。

 

相手の話を遮って自分の話題ばっかりしてしまったと気づいた時は、

「Aさんとこではどうです?」

みたいな感じで、相手の言いたかったことを身を乗り出して聞いてあげる。

そして、共感してあげる。

 

知識の張り合いになった時は、先に知識をひけらかしたほうに、花をもたせましょう。

自分がもっと詳しく知っている場合は、

「私、その方面の話はちょっと強いですよ!」

なんて先に言うのもありかもしれません。

まあ、意地の張り合いが楽しいって場合もありますから。

 

相手の気持ちを踏みにじった発言をしてしまった時は、
会話中に少しずつ、自分の考えを相手に寄せていくように試みる。

相手のことが好きならそうしたほうがいいと思います。

それか、素直に謝る。

あまり神経質にならない

会話のキャッチボールを上手くできるように、やらないほうがいいことをあげてみました。

しかし、会話しながらこんなことに気にしていたら、疲れてしまいますよね。

会話のキャッチボールも適材適所が大事です。

ワイルドピッチもしっかりキャッチしてくれるような話し相手を作っておくことも大事です。

親はそんな存在です。

言いたいことが言えるような悪友もいても悪くはありません。

無礼な付き合いがお好みの人間もいたりしますからね。

とは言っても、

相手に対して優しさを持って接すること。

それが会話のキャッチボールを上手くいかせるコツだと今、思えてきました。

あなたのコミュニケーション能力向上の参考になれば幸いです。

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