赤面症が原因で、ストレスが溜まってしまい、職場や学校に行くのが嫌になってしまっているのは、もしかして、あなたのことですか?
顔が赤くなってしまうことが原因でストレスが溜まってしまい、人とコミュニケーションしたあとで、いつもモヤモヤした精神状態になってしまう。
これでは、毎日の生活が楽しくありません。
そんな、あなたの心のモヤモヤが少しでも晴れたらいいなと思い、今回は、赤面症とストレスの関係について掘り下げてみようと思います。
ストレスとはなんだ?
ストレスが溜まる現場だな〜。
なんて言葉に使い方をするけれど、「ストレス」とは、日本語の定義上はどのような状態のことを言うのでしょう。
精神緊張・心労・苦痛・寒冷・感染などごく普通にみられる刺激(ストレッサー)が原因で引き起こされる生体機能の変化。一般には,精神的・肉体的に負担となる刺激や状況をいう。 「 -を解消する」
この中で、赤面症の人が感じてしまうストレスというのは、
- 精神緊張
- 心労
が、負担となる状況ということになりますよね。
では、なぜ顔が赤くなってしまうことが、ストレスになってしまうのでしょう。
ストレスで赤くなる。赤くなるからストレスが発生する?どっち?
赤面症からくるストレス反応にも、大まかに分ければ4つあります。
- 顔が赤くなる相手との会う前の緊張からくるストレス。
- 顔が赤くなってしまった場面でのストレス。
- 顔が赤くなってしまった自分を責める感情からくるストレス。
- 赤面する場面が多い環境に耐えなければならないストレス。
単にストレスと言っても、場面場面で、微妙に違ったストレスがあることに気づきます。
それでは、それぞれのストレス反応の場面に合わせた解決方法を探ってみましょう。
1. 顔が赤くなる相手との会う前の緊張からくるストレス
顔が赤くなる相手や場面がこれから起こることが分かっている場合の、恐怖感や不安によるストレス。
これは、無意識のネガティヴ思考から湧き上がる恐怖感と不安からくるものです。
ネガティヴ思考が脳で強化されていくと、重箱の隅をつつくように悪い方向へとばかり考えてしまう癖がついてしまいます。
そんなネガティヴ思考を改善するための対策を考えてみましょう。
アファメーションを習慣にする
ネガティヴ思考の人の脳はネガティヴ思考する回路が強化されています。
それを、言霊(ことだま)のチカラで変えていくのです。
特に、寝る前の時間や朝起きた時間などは、潜在意識に働きかけやすく、アファメーションに適した時間です。
不安な気持ちを書き出す。
驚かれるかもしれませんが、不安な気持ちを紙に書き出すと、不安が減少するのだそうです。
不安が減少するのではなく、不安に対処する思考がはっきりするということでしょうね。
この話は、脳科学者の中野信子さんのラジオ番組で聞きました。
のだそうです。
10%って…。
10%って不確定要素がありそうですが、何人を対象に行った実験なのでしょう。
しかし、中野信子先生が、誰かの論文をネタに話したのでしょうから、いい加減な実験とは思えません。
あなたも、不安を書き出して読み直してみましょうか。
この方法でストレスが軽減されるか微妙ですが赤面はやや、やわらぐかな?といった私の見立てです。
2. 顔が赤くなってしまった場面でのストレス
こちらは、未来への不安ではなく、今まさに赤面するとか、顔が赤くなってしまった状態に発生するストレスということになります。
これは、脳の扁桃体という部位の活動が関係しています。
扁桃体は恐怖を司る部分で、過去の危険記憶を増幅して反射的に今起こる恐怖に対抗します。
その時に、扁桃体からの情報が脳のいろんな部分へ到達し、戻ってきます。
その戻ってきた情報(ネガティヴ思考)が間脳の視床、視床下部へと伝わり、自律神経を通って、赤面や心拍上昇など対外的に表れます。
こんなに、反射的な脳の反応に私たちは対抗できるのでしょうか?
瞑想によって扁桃体の過活動を抑える
現在、私の知る限り、扁桃体の過活動を抑える方法は、「瞑想」だけです。
なぜ瞑想が扁桃体の興奮を抑えるかというと、
扁桃体の隣にある「海馬」という部位が関係しています。
海馬は短期的な記憶を一時的に保存しているところで、扁桃体の隣にあります。
この海馬が、扁桃体を鎮める働きをしてくれるのです。
そしてここで「瞑想」(マインドフルネス)の出番です。
なんと、瞑想をすると海馬が大きくなるのです。(かなり大雑把な解説です。)
瞑想によって、扁桃体自体も小さくなることが分かっています。
厳密には灰白質と言って神経細胞の密度が変わるのです。
瞑想すると
- 海 馬→灰白質密度が上る。
- 扁桃体→灰白質密度が下がる。
扁桃体の密度が下がると、恐怖の情動が低くなるという理屈です。
ハーバード大学の研究発表では、8週間の瞑想でこのような結果が出たそうです。
「瞑想」(マインドフルネス)、赤面前の恐怖にも、赤面した時にも効果がありそうです。
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3. 顔が赤くなってしまった自分を責める感情からくるストレス
また、赤くなってしまった。もうこんな生活いやだ。
と、終わったことにくよくよと後悔をしてしまう。
後引き型ストレスです。
これにはどんな対策があるでしょう。
4.赤面する場面が多い環境に耐えなければならないストレス
なぜか、やたらと赤面するような機会が多い職場に勤めてしまった。なんて人がいるかもしれません。
それが、綺麗な女性ばかりの仕事場。だったりしたら羨ましい限りですが…。
女性でも、人見知りで赤面症なのにイケメンばかりで、目を見れないとか、あると思います。
さあ、どうしましょう。
ミスを失敗と捉えずデータのひとつと考える
世の中には成功者と呼ばれる人が沢山いますが、成功者の多くは、ひとつの成功の影に、沢山の失敗をしています。
30回失敗しても、たった一回成功すれば、成功者と呼ばれるのです。
くよくよする人は、よく言えば完璧主義、悪く言えばなんでしょう。こだわり屋さんでしょうか。
そんなとこでこだわってどうする!テストの最後の問題まで時間ないぞ!
失敗は成功するための貴重なデータです。
自分が顔が赤くなった時のデータは貴重かもしれませんよ。
常に「今」にフォーカスを当てる
くよくよは、終わったことに焦点が行ってしまっているということです。
終わったことへの反省は最低1回でいいと私は思います。0回でもいいと思います。
脳の機能上、失敗は無意識に記憶されてしまうのですから。
それより、今現在やっていることにフォーカスするべきです。
それがネガティヴな妄想を消すことにつながります。
ネガティブな妄想が湧いてきたら、
「これは雑念です。戻ります。」と心でつぶやきましょう。
もっと興味のある方は、気づきの瞑想(ヴィパッサナー瞑想)について調べてみるのもいいと思います。
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ストレスホルモンのお話
ストレスによって、体内に放出されるホルモンがあります。
ストレスによって副腎から分泌されるのが、コルチゾール。
コルチゾールが多すぎると、脳に回って行った時に、「海馬」を萎縮させてしまいます。
うつ病の患者さんは、海馬が萎縮しています。コルチゾールは、海馬を萎縮させると同時に扁桃体を過敏にさせます。
これは、「瞑想」による効果と全く逆という作用です。
海馬の萎縮は怖いです。認知症にもつながります。
ストレスはホドホドにしましょうね。
楽観的にいきましょう。
赤面症も慣れると治る
そして、もうひとつの対策があります。
自然にまかせる。慣れるということです。
会うと赤面してしまう人にも、長時間一緒にいると、半日もしないうちに、治ってしまうものです。
恐怖感は、未知のものだから起こるのです。
私も経験があります。最初に話しかけた時、真っ赤になったけれど、そこから先は赤くならくなるということを。
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異性に対して赤くなるのは幸せなこと
異性に対して顔が赤くなることを、ストレスと言って、果たして良いのでしょうか?
ツラいと感じている人と、そうでない人がいると思います。
あなたは、異性にたいして顔が赤くなることに幸せを感じて欲しいのです。
NHK特集でやっていた「脳と心」に関する番組では、
だと説明していました。
恋心による高揚感で顔が紅潮するのです。
だから、その高揚感を、恐怖のほうに捻じ曲げて思考するのは損です。
大損です。
あなたの赤面は、高揚感なのです。
ストレスじゃありません。
以上。
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